時山零次の怪奇日誌 とりあえず完結編

コンビニの中に入ると客は居なく店内はシーン、と静まり返っていた…
そして店内に僕が入ったというのに店員はなんの反応もしなかった
「無愛想な店員だな…」
そう思いつつも牛乳を手に取った
「牛乳は安眠効果があるっていうからな…」
そう思ってレジへ、しかし店員はうつむいたまま微動だにしない、
「あの…スイマセン…」
しかし店員は相変わらず何の反応も示さない、するとどこからかお経の様な音が聞こえてきた…
「もうカンベンしてくれ…僕はただ眠りたいだけなのに…」
と思いつつこれアレだろ?ちょっと!大丈夫ですか!?ってその人に触ろうとすると
手首つかまれて顔見たら白目剥いてて「アァァァ…」みたいな感じで襲ってくるパターンの
ヤツだろ!?と思っていたらダレか店内に入ってきた
「スイマセン、忘れ物しちゃって…あっ、いらっしゃいませ…って橘くんまた寝ちゃってるよ…
 オイ、オイ!お客さんだよ」
「…んっ、アレ?水原さん?さっき上がりませんだしたっけ?」
「いや、携帯忘れちゃってさ、ホラお経の着信音鳴ってるし…って、橘くんまた寝ちゃってたよ!
 薬飲まなかったの?」
「いえ、今日昼間病院行くの忘れちゃって…いつも昼に(睡魔が)来るんで、夜ならなんとか
 大丈夫かとも思ったんですが…」
「そっか…って、お客さんお客さん」
「あっ、スイマセンお待たせしました」
そんなこんながあったものの無事会計を済ませコンビニを出た。
寝ちゃう病気…なんだっけナルコなんとかだっけ?と記憶の糸を辿りつつも
「まぁ、今はいいか?」
と思い部屋に帰った。
と、家に帰ってコップに牛乳を注ごうとして気付く…


左手首に左手の形をした痣がある事に…