続々、時山零次の怪奇日誌

そしてエレベーターに乗り下の階まで行くのを待っていたが、いくら待てども待てども
下に着かない、「待てよ…やばい…エレベーターの方が逃げ場ないじゃないか!?
つーかこれありもしない階に着いちゃうパターンのヤツじゃ…」
と思っていると、とんでもない事に気付いた…!
「あ、なんだ1階のスイッチ押してねぇや…」
そう言って1階のスイッチを押す、しばらくするとチーン、と音が鳴って一回についた。
そして正面入り口から出て外を見ると道の脇に女の人が倒れていた、
もしや、ひき逃げかっ!
そう思い慌てて近寄ろうとするとその女の人はズリッ、ズリッ…と体を引きずる様にしてこちらへ
近づいてくる、「良かった生きてるみたいだ…」と思ったのも束の間、その女の人は
「ウッ…ウウウウウウウッ、アァァァァ…」
と奇声を発しながら近寄ってきた!
そして僕はとある事に気付く、ソレには見たところ外傷の様なものがない、服に破れた所も無ければ
ケガなどもしていない様だった…
「良かった生きてるみたいだ…、とかいう次元じゃなくて、そもそも生きてる人じゃない…」
そう思って走って逃げようとすると男の人が走って近寄ってきてその女の人の背中をさすりながら
言った
「ダメだよ美希ちゃん、水かなんか買ってくるから動かないでっていったのに…」
「ウッ…ウウウウウウウッ…」
「なに、吐きそう?だったら吐いちゃっていいんだよ?」
という会話をしていた
「な、なんだただの酔っ払いだったか…」
そう思って安心し僕は向いのコンビニへ向かった