ジャスト、ランナーズハイ

僕は走った、走り出してみた
今ならどこまででも走り続けられる、
なんとなくそんな気がして走り始めた
日頃のウヤムヤを、
毎日のフラストレーションを
走る力に変えて、
となりの町まで、となりの県まで
走っていて気付いた事がある、
昔数学の授業でマイナスとマイナスを足すとプラスになるという意味
全くわからなかったけど今ならわかるきっとこういう事だ、
体育嫌いの僕がこんなに走れた事なんて一度もない
きっとムダな感情なんて1つもないって今なら思える、
そして僕は走り続ける
朝の町を、昼の田んぼ道を、夜の海岸線を、
そして走りつづけてどれ位の時間が経ったんだろう
周りの風景を見て思った事がある、
「ここ、ドコだろう?」
やばい、全く知らない、ウチから何キロ位の所?ここ?ねぇ
電車でいうと何駅分くらい?これタクシー乗ったらいくら位?
アレ?財布は?財布持ってきてないし…
あっ、携帯…携帯も持ってきてねぇし…
ちょっと、え?こういう時ってどうしたらいいんすか?
やばい、これ下手したら死ぬんじゃないだろうか、俺…
だれか教えてください、僕は家に帰れますか?
ダレか教えてください、どっち方面が家ですか?
誰か教えてください、一時のテンションってこんなに恐いものだったんですか?
+
PS、もしも帰る事が出来たなら、
あの時言えなかった事を君に伝えたいと思う
その時はどちらでも良いです返事を下さい…
的な事を言うとちょっと締まりますね。