ノープラン3

夏休みのある日、僕と兄は電車に揺られていた。
目的地はそう、NHK大阪ホールだ。
僕と兄はそこで行われるとある番組のイベントを見る為に二人で出掛ける事にしたのだ。
「乗り継ぎは兄ちゃんに任せてお前はゲームでもしてていいぞ」
と兄が言ったので僕は買ったばかりのゲームをしていた。
最初の乗り継ぎは良かったものの二回目の乗り継ぎの時に僕はあるミスをしてしまう、気がつくとさっきまで遊んでいたゲーム機を無くしていたのだ。
「さっきの電車だな、ちょっと待ってろ!」
そう言って兄が電車に乗り込んだのと同時に扉が閉まってしまう、僕はその時兄がどこかへ行ってしまうのが怖く泣いてしまい、気が付くと駅員室にいた。
しばらくして僕が泣きやみ駅員さん達から色々質問を受けているとそこに肩で大きく息をしながら兄が戻ってきた。
「あったぞ!」
そう言って兄が掲げた右手には僕のアドバンスが握られていた。
僕は兄ちゃんは凄い、と思ったと同時に兄ちゃんに会えた嬉しさからまた泣いてしまった。
その後僕はなくし物なんかするからだという理由で、兄の方はどんな理由があっても弟から離れちゃダメだろ!という理由で駅員さんから怒られたものの、仲の良い兄弟という事で許してもらった。
その後駅員さんは喉が渇いただろ?と言って近くの冷蔵庫にあった缶コーヒーを二本くれた。僕は苦かったので少しだけ飲んで止めてしまったけれど兄ちゃんは一気に飲み干してしまった。
僕はやっぱり兄ちゃんは凄いなぁ、と思いました。
そして僕たちは再び電車へと乗り込み目的地へと向かいました。ちなみに向かっていたイベントの番組名とは…