お題、蝉しぐれ

セミ(以下セ)「あっ、カブトムシ君、クワガタ君!」
カブトムシ(以下カ)「おう、セミ!」
クワガタ(以下ク)「ウイッス〜」
セ「あっ、そうだ二人とも今日の夜とか空いてる?」
カ「あ、ゴメン今日は(樹液の)飲み会あるんだよ、ゴメン」
ク「俺は合コンあるわ、悪ぃ」
セ「あっ、そっか、いや別に用事あるなら良いんだ…」
カ「週末とかは?」
セ「ちょっとダメなんだ…。明日じゃないと…」
ク「ワガママ言うなよ、セミらしくないな〜」
セ「ゴメン…」
カ「…!アレ、そういやセミが出てきたのって…」
セ「うん…今日で6日目なんだ…。最後に2人と遊びたかったけど、もう会えないね…」
カ「…」
ク「…」
カ「俺、今日大丈夫だわ」
セ「え?」
カ「アイツらとはこの前飲みにいったばっかだし。誘われたからとりあえず行こうと思ってただけだし」
セ「カブトムシくん…」
ク「じゃあ俺も行って良いかな?」
セ「クワガタくん?」
ク「どうせ行ってもろくなメスクワいねぇし。行こうぜ、セミ!」
セ「…ありがとう、二人ともありがとう!うぅ、うぅぅ…うおぉぉぉぉん!」
ク「おい、そんな大声で泣くなよセミ
カ「そうだよ、うるさいよ。これが本当の蝉しぐれってやつだね」
ク「…相変わらず冗談のセンスねぇな。おいセミが泣いてっからコイツが変な事言うんだぞ」
セ「ヒック…ゴメン」
ク「…あ、泣きやんだ。お前の冗談も役に立つんだな」
カ「うっさいな、てかセミは何処行きたい?」
セ「そうだな、うーんとねぇ…」