リアカバーを探して(誇大妄想編)

まずはじめにこの前携帯の電池カバー(正式名称はリアカバーっていうらしいです)を無くしました。
まぁ、なんでそんな事になったかというとですね、映画見ようと思って、エレベーター乗ったら他にも人が乗ってきまして、そんでい
ざ上へ!と思ったらブザー鳴りまして…


自分「…僕、降りましょうか?皆さん女性ですし、やっぱここは男の僕が…」
客1「いえいえ、そんな悪いです一番最初に乗ってたのはあなたす し、いくらなんでも…」
客2「そうですよ、だったら一番最後に乗った私が降りますよ」
客3「え〜、瑠美ちゃん降りるんだったら私も降りるしかないじゃん」
客4「そうだよ、そうすると私も降りなきゃ」
客1「でも、そろそろ映画始まっちゃいますよ……」
客5「あの…多分ですけど、あとちょっと軽く出来れば動きますよ、このエレベーター」


自分「マジですか?てかどうしてそんな事が…」
客5「…そういう能力なんです、私…」
自分「…SPEC的な?」
客5「……」
自分「マジかよ…てかあと、どれくらい軽く出来れば良いんですか?」
客5「そうですね例えば…(目線を僕の手元に)」
自分「(目線を追っていって)…携帯ですか?」
客5「というよりは携帯の一部の話です」
自分「(リアカバーを取り外して)これ?」
客5「イエス!」
自分「マジっすか?こんなもんで…じゃあコレを捨てれば…」
客2「待って下さい!そんな、あなたがそこまでする事は…。どうにか誰も何もなくさずに上へ行く方法はないんですか?」


客6「人は何かの犠牲なしに何も得る事は出来ない…」
自分「何かを得る為には同等の対価が必要となる」
客6「!?」 
自分「等価交換…ですよね」
客6「…はい」
自分「…わかりました、行きます。皆さん!道を開けて下さい!」
客2「でも!」
自分「良いんです、これで!さぁ、これが通行料代わりでどうだよ!(リアカバーを放り投げる)」
ブザーが止みエレベーターの扉が閉まる…


なんて事はあるはずもなく…まさかの次回、真相編に続きます