ディケイドに物語などないのだ!

つー訳で仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010見てしまいましたんで感想。
とりあえず座った席の両隣とその隣が同様の年もそんなに違わない感じのおひとり客で、始まるまでの5分間位が話しかけたらちょっと仲良くなれるのかもなぁ的なクラス替え初日の「ちょ、誰か最初に喋れよ!」的な微妙な空気のまま沈黙。
ん?ちょっと待て、たった一人で来て沈黙ってもしかしてスティーブン・セガールか?俺の両隣はスティーブン・セガールか?その隣もセガールか?あっちの方に座っている憎いあんちくしょうや気になるあの子もセガールか?いやとなれば俺もセガールか?もしかして「俺が…俺達が、スティーブン・セガールだ!」みたいな感じなのか?なんていう妄想をしながら時間を過ごす。


まぁそれは置いといてまずオープニング、これまでのディケイド!って流れたのを見て「あぁ、ディケイドってこんな始まり方だったなぁ」と思い出した。
で、夏ミカンのあの伝説の?「ディケイドーーー!」ってセリフ、「あぁ、そうだこれで終わったんだった」と思い出した、そして夏ミカンこと森カンナちゃんはやっぱ可愛いなぁ、と思った。
ただディケイド、話的にはかーなーり酷い、いやドイヒーと言っておこうか。(笑)
正直TV版からの鳴滝とキバーラのなんかあるフラグは未回収と言ってもいいし、てか何者だったのか結局わかんないし、小さい辻褄はおろか大きい辻褄も合ってないし。


良くも悪くも劇中で何回か出たセリフ「ディケイドに物語などないのだ!」に集約されると思う。
このセリフ、お祭りだから細かい事言うな!って意味なのかこんなん纏めきれるか!ってヤケクソの精神から出てるのか、もしくはその両方なのかはわかんないですがちょっと笑った。
ただ、夏の映画同様対象年齢がグッと下がる内容ではあるものの夏ミカンも変身して光写真館にいた四人で戦う所はなんか「あぁ…」って思ったし、全員がファイナルフォームに変身する所は「おぉ!」と思った。見ながらストーリー酷くても見せ場があれば結構許せちゃうもんだなぁ、と思った。
で今回もまたいい所でストップ、でW編スタート。「こんなモヤモヤ感を引きずったまま!」と思ったもののやはり場内の皆さん同じ感想な様でそこらじゅうから「えぇ、また!」とか「うそ?これで終わり!?」と言った絶望にも似た感想が聞こえてきました。


でも、W編は普通に結構良かった。Wのキメ台詞「お前の罪を数えろ!」はTVだけ見てると言うポーズも相まって「出たライダー恒例のナルシス!」とか思ってたんだけどおやっさんが言ってるのを見たらなんかストンとこれまでのセリフが自分の中でスゴイ腑に落ちた、あとハードボイルドの件もなんか納得、たしかにビギンズナイトだわ、ちょっとWの見方が変わるかもしれないと思った。
あと仮面ライダースカルってスカルマンフューチャーだよな、と思った。
そんで手塚とおるさん出た瞬間に「ぜってぇ犯人だ!(笑)」とか思ったら当ってしまった。(笑)
でも今回の映画見てて上映時間が短いわけが解ったかもしれない、子供の集中力に合わせてるんだ
実際W編の途中で前の席の子なんかがちょっと飽きだしたっぽいかったんですがそのタイミングで戦闘シーンとかに入ったりとかで、そこだけ子供の事意識してんのかよ!(笑)とも思いました。


で、Wもこれまたいい所でストップ、ここでも同様に「これも!?」的な声が聞こえてきましたが、ここであのW東映ロゴ、で片方流れてストップ、でまた片方流れてストップってのを2、3回繰り返してる内に「え、これもしかして?」みたいな空気になってるところで中央の分割線が壊れて融合で「でもこれだと同じ世界って事になっちゃわないか?と思いつつもおぉ!」と思う。
でやはり後半はこれからの主役Wが全部持ってってる感じでしたが、最後の「ディケイド、切り札は持っているね」みたいなセリフの後のファイナルアタックライド!でディケイドがWを分割させてWサイクロン、Wジョーカーになって三人でトリプルライダーキックをする件はCMで見ててなんかカードでWを分離させるんだろうなぁとは思ってたけど素直に感動、「おぉう!」と思ってしまった。
まぁ、結果としてはWの株が個人的にすごい上がったって感じ、でした。


あと上映のラストにWってアレは出てこないのか?って部分が解決、登場は年明けだろうか?
そういや一時期噂になったオリジナルキャストは一切出てこなかったなぁ。
でもまぁコレはコレでいいか、あと子供映画に潜入するのって面白いと改めて思った。あちこちでカブトだアギトだ龍騎響鬼だなんだとちっちゃい子達が言っててなんか和んだ、大人としてこの子達の為にもこの国なんとかしたいなぁとでっかい事も思ってしまった(笑)。