サイズが違うって事はなぁ、質量も違うって事なんだよっ!


コロニー内に進入してきたMSを見て連邦のラケイン中尉は呟く
「あれがクロスボーンとかいうヤツらのMSか…小さいな…んっ!?どこの部隊だっ!
 迂闊に前に出るなっ!」
そう叫ぶもその声は届く事なく連邦のMS、ジェガンが串刺しにされてゆく、
「連邦の大型旧式MSなど、どうという事はない。各自、市民に被害を出さないように気をつけろ!」
そう叫びつつクロスボーン・バンガードの部隊長クスルド大尉がベルガ・ダラスで侵攻してくる。
「さて、次の獲物は…んっ!?」
そこにラケイン機のジェガンビームライフルで火線を張りながら突撃してくる、
「コロニー内でビームライフルを使うとはっ!やはり無能と言わざるをえないな、連邦…何!?」
そして振り向くクスルド、
「ほぅ、私の後ろに岩山がある事を確認してビームの出力を絞って打ったのか?
 なら、少しは楽しめそうじゃないかっ、連邦のっ!」
クスルド機はショットランサーを構え、間合いを詰めてランサーを放つ!
そしてそのランサーがラケイン機のビームライフルに直撃する。
「使えない武器だったら持っていてもムダだろう?…次はコックピットを戴く。」


「なんだ?あのランサーみたいなものの先端が飛んだのか?MSの誘爆を避ける為か?なるほど、
 連中がコロニーを傷つけない用にしてるってのは本当らしいな、それにあの機動性…
 そうか、ならそれを逆手に取るだけだ!」
そしてラケイン機のジェガンが接近してくるベルガ・ダラスにグレネードを放つ、
「そんなものに当ると思ったか!」
そう叫びクスルド機のベルガ・ダラスがショットランサー基部のマシンキャノンを斉射、
ドンドン!と音をたてて次々とグレネードが爆発する。
そしてその爆発から生じた煙が辺りを包む。
「なんだ、それとも煙幕のつもりだったか?しかしなぁ、そのデカイ図体が見えてんだよ!」
そういってクスルド機は煙の繋ぎ目に見えた黒い影にショットランサーを突き刺す!
その瞬間、パァン!と破裂音がし、煙が一部晴れた。
「なんだと!ダミーかっ!」
そうクスルドが言った瞬間、シールドが現れそのシールドで勢いのついたショットランサーを
後方に受け流しつつ煙幕がまだ残っていた下方からジェガンが現れる。
「サイズが違うって事はなぁ、質量も違うって事なんだよっ!」
そう言い放ちジェガンの蹴りをベルガ・ダラスの脇腹に叩き込む!
「くうっ、貴様っ」
そして…