夏カゼかな・・・(フィッ、フィッ、フィックション)

ビーチの侍

お盆の時に家に来た、海の家風喫茶をしてる叔父さんが、ウチの店の前に最近エウリアンがいて商売上がったりだ・・・と言って助けを求めてきたので、中学時代の愛(竹)刀、通称割り箸くんを携えて退治に行ってきた。
ものの数分で追っ払らうと、叔父さんが
「お疲れさん、取りあえずコレ喰って休んできなよ!」
と言って焼きそばやら焼きトウモロコシやらを出してくれた。
話の流れで「叔父さん約束の謝礼金は?」と聞くと
「いやー、最近売り上げがさっぱりでね・・・それより、おかわりは?あ、そうだこのTシャツもどう?」
とか言って勝手にTシャツとかをバックに勝手に詰めやがった。これは謝礼金はナシの方向に持って行こうとしてるなと思いつつ、とりあえずその辺のを適当に食べた。
と、喰いながら思った事が一つ、何かが足りない・・・というか色々足りない・・・
外で食うならまだしも、こんな駅前の街のど真ん中でクーラーガンガンに掛かった店内で食ったってなんの風情もない、外で暑いのなんのって言いながら喰うのがうまいんじゃないの?ってかコレもうエウリアンどうのこうのって問題じゃねぇよ!と思ったので
「叔父さん、次の新しい店もがんばってね!」
と言うと
「えーっ!?ちょっ、まっ、えっ!?どーいうこと!ねぇ!?」
と言って来た。
店の片隅にあるテレビからはここの所人気の元WAGEのあの人が「そんなの関係ねぇ!」と言っていた。
そう、謝礼金も出さない様なこの叔父さんがどうなろうと僕には関係ない。
ってかそれこそ太平洋の海岸とか行って店やればいいのに・・・