民族ルポライター、鍵山圭一の忘れられた手記2

色々な所で調査等をしていると、まれに命を狙われる事がある。
これは私が海外に行こうとした時の事だが、パスポートを出そうとしたらパスポートが見当たらなかったのだ。
ナゼ?と思いつつ私が十数年愛用しているバッグの底を手で探ってみると穴が開いていた。
そしてその手口を見て私はプロの仕事だと感じた。
なぜなら切り口がナイフで切った様な切り口ではなく、自然と穴が開いた感じの切り口だったのだ。
そう、まるでバッグ生地が劣化して自然と穴が開いてしまったかの様に・・・
あの時の恐怖感は今でも忘れられない・・・