リアルRPG?3 最果ての地で

ザンッ!勇者の攻撃、魔王に1068のダメージ!
魔王の攻撃、ズバッ!勇者に1983のダメージ!
スパッ!勇者の攻撃、魔王に1218のダメージ!
魔王の攻撃、ドスッ!勇者に2337のダメージ!
勇者は瀕死の状態になった、しかしMPやアイテムはもう無い・・・
「くそっ、ここまでか・・・」
「ハハハハハ、どうした?威勢良く一人で乗り込んできたわりに、そのザマは?片腹痛いわ・・・アレ?痛いわ・・・本当、痛いわ・・・ちょっ、なにコレ・・・な、なんだ?ダレがいつの間に、余の脇腹に斧を?」
「勇者さん、なんとか間に合いましたね」戦士が帰ってきた。
「せ、戦士?でもお前はあの時腰が・・・アレ?」その時勇者の体を光が包み勇者の体力が回復した。
「すいません、やっとアナウンサースクール終わったんで、ちなみにその方の腰は私が直しました」なんと僧侶も帰ってきた。
「1人が3人になった所でたいした事ないわ、まとめてかかってくるがいい、余が相手してや・・・痛った!今度は右の脇腹が痛いんですけど・・・ってなんか剣、刺さってるんですけど・・・」
「すいません、遅くなりました、なかなか金属製じゃない鎧と剣が見つからなかったので・・・」なんと剣士も帰ってきた。
「おのれ、人間どもが調子に乗りおって・・・」魔王は魔法を唱えている・・・
「くらえ、人間!」魔王の魔法が炸裂する・・・と思いきや反射して魔王に帰ってきた。
「遅くなったの・・・」賢者も帰ってきた
「賢者のじいさんか?でもあんた、アレが始まったんじゃ・・・」
「フォフォフォ、わしの得意魔法は時間魔法じゃからな、正気になった時に自分に時間魔法を掛けたんじゃ。」
そしてその時、油断した魔王の両足に2つの正拳突きが炸裂した。
「べ、別に勇者の事が気になって戻ってきた訳じゃないから・・・」武道家(女)が帰ってきた。
プロテイン飲んで魔王倒せば、世界一のトレーニングだろ?」武道家(男)も帰ってきた。
「勇者よ、あの時はすまんかった・・・みんなが心からそう思っとる。じゃから、わしらの命はどうなってもいい。その代わりに魔王を倒すのを手伝わせてくれんか?」
「それはダメだ・・・
誰かか死んだんじゃ意味がない、みんなで戦って、みんなで倒して、みんなで帰るんだ。じゃないと、その後のメシがまずくなる。
それに、誰かがいなくなるのはもうゴメンだ・・・それが俺からの条件だ、いいか?」
「おう!」
「よし、いくぞみんな!」
その後の彼らの消息を知るものはいない。しかし、一つだけはっきりしている事がある。
それは彼らによって世界は守られ、今日も世界が平和である、という事である。 完