短期集中連載シリーズ ステファニーの憂鬱 戸籍謄本篇

その日、ステファニーは学校の授業が思いのほか長引いてしまった事もあり、全力で駅へと走ったが、帰りの電車に乗り遅れてしまった。
「次の電車まで30分か・・・」とつぶやいた後、駅に入る時に使った定期で改札を抜けた。
駅を出た後、特にあてもなく5分位歩いていくと目の前に市役所が見えた。
「ついにこの時がきたわね・・・」ステファニーは前日のドラマの影響で妙に芝居がかった台詞を口にして市役所へ足を踏み入れた。
意気込んで市役所に来たものの別に目的があるという訳では無かったが、
「こういう時はアレね・・・」と言って受付へと向かった。そして、
「すいません、戸籍謄本下さい!」と職員に告げた後、所定の手続きを済ませ、市役所を出て駅へと向かった。
「この後ドラマだったらスゴイ展開になるのよね」と言って駅の改札を抜けた。
時計を見ると電車まであと5分程あったので我慢できずに戸籍謄本の封筒を開けた、すると・・・
多分つづく・・・